1. 「世界脳週間」における高校生に対する講義と実習
「世界脳週間」とは、脳科学研究の重要性を一般に知ってもらうことを目的として、世界的規模でおこなわれるキャンペーンです。 日本では主に高校生を対象に、脳を研究している各地の研究機関で開催されており、群馬大学でも公開講座として実施しています。 「群馬大学公開講座 世界脳週間2019」では、午前中に脳科学研究者2名による講演を、午後には医学部の多数の研究室での体験実習を実施します。 体験実習は分野や手法の異なるものが14コースありますので、興味のあるコースを選んで参加してください。(事前予約が必要です) オープンキャンパスではみられない実際の研究室で、研究の一端に触れられるチャンスです。 参加は無料です。脳科学や、大学での研究に興味のある皆さんの参加をお待ちしております。(公式HPより)
2019年度は6/16(日)に開催しました。我々生化学教室は「脳の脂質を分析してみよう」というテーマでの体験実習コーナーを担当しました。
脳の神経細胞は脂質二重層とよばれる脂質を主成分とする細胞膜で囲まれています。神経細胞中、神経細胞間で情報が伝わる仕組みを理解するためには、細胞膜の構造をよく理解することが大事です。この実習では、マウスの脳から脂質を取り出して、薄層クロマトグラフィーという手法で分析していただきました。また、脂質の分析に用いられる最新の質量分析装置(LC-MS/MS, GC-MS/MS)も見学していただきました。
※COVID-19の影響で、2020年度以降の「世界脳週間」は中止となっております。
2. 「群馬ちびっ子大学」における小・中学生学生のための体験学習
(群馬大学公式HPより転載)
群馬大学では、地域貢献推進事業の一環として、平成17年度から継続して「群馬ちびっこ大学」を開催しています。
近年、子どもたちの実体験を通じた学習機会が少なくなってきています。体験的学習を通じて、五感で学問の面白さ、奥深さを肌で実感してもらい、将来の日本、世界を担う人材の若い芽を育むことを目的として、小・中学生を主な対象とした「群馬ちびっこ大学」を開催しています。
開催時期は暑い夏休み期間中の数日間ですが、1日の平均来場者数が約1,500人、その総数は約6,000人と、本学では最大級のイベントとなっています。
2019年度は8/10(土)〜8/13(火)まで、高崎駅東口のヤマダ電機で開催されました。
当研究室からは大嶋・南嶋が参画しました。4日間で6,565人もの親子連れがご来場くださり、大盛況でした。
ご来場くださった皆さま、大変有り難うございました。
※2020〜2021年度も南嶋が副主査・主査として参加します。よろしくお願いします。
※2020年度はCOVID-19の影響で「群馬ちびっこ大学」は中止になってしまいました。
※2021年度以降はオンラインで開催しております。
https://www.gunma-u.ac.jp/research/res003/g1960
3. 高校での模擬講義
4. 市民講座など
血税で研究をさせて頂いている以上、研究成果の公開は勿論ですが、市民講座の講師役なども(本業を圧迫しない範囲内で)積極的にお引き受けしようと考えています。 基礎研究を志す学生さんが1人でも増えてくれれば、と願っています。
5. 国際交流
全国医学部ならびに医科大学に於いて、学生・研修医・大学院生・若手医師の国際交流活動を支援し、国際的に活躍出来る人材養成を目指すと共に、諸外国医科大学との連携を強化してわが国の医学教育体制のグローバルスタンダート化を目指し、各医科大学との連携・情報の共有のために全国医学部国際交流協議会に参画しております。
6. オープンキャンパス
医学部への進学を考えている高校生、医学・生命科学に興味のある高校生、「医学部ってどんなところ?」と医学部に興味のある高校生などを対象に、毎年開催しています。2021年度は8/11、8/17の2日間、合計45人の高校生が生化学講座を見学しに来てくれる予定です。※写真はガスクロマトグラフィー質量分析計(GC-MS)を使って試料中に含まれる化学物質の質量や存在量を測定する実験の実演(2021/08/11)。